目次
- 第1章 外壁塗装業界における広告の役割
- なぜ今、外壁塗装会社に広告が必要なのか
- 検討フェーズごとに広告の役割は変わる
- 第2章 外壁塗装の広告手法8選と費用相場
- 広告手法の一覧比較
- オンライン広告5選
- オフライン広告3選
- 第3章 広告費の決め方
- 目標受注数から逆算する4つのステップ
- 許容できる獲得単価の考え方
- 予算別のシミュレーション
- クリック単価を下げる組み合わせ方
- 第4章 広告で成果が出ない3つの原因
- 第5章 成功事例の紹介
- ペイントプラザ様
- 株式会社トータルアート様
- よくあるご質問(FAQ)
- まとめ
- 無料資料ダウンロード
- 【外壁塗装業界向け】「LP×Web広告」で脱・価格競争!塗装会社の自社集客ガイド
- 無料相談・お問い合わせ
ブランディングテクノロジーは、中小・地方企業様のブランド構築やデジタルマーケティングを得意とする会社です。外壁塗装会社に向け、業界特有の課題を解決するための集客支援も行っています。この記事は、300社以上の塗装店・リフォーム会社のご支援を経験してきた当社のノウハウをもとに、外壁塗装会社が使える広告手法を媒体ごとの費用相場とあわせてご紹介し、そのうえで広告費をいくらに設定すればよいのかという判断の仕方を解説します。広告を始めたいけれどいくらかかるのか分からない、あるいは出稿してみたものの成果が見えないとお悩みの塗装業者様は、ぜひご覧ください。
このような方におすすめの記事です
- 広告を始めたいが、予算をいくらに設定すればよいか分からない
- どの広告媒体が自社に合っているのか判断できない
- Web広告を出稿しているが、費用対効果を測れていない
- チラシの費用対効果が落ちてきており、他の媒体を検討している
第1章 外壁塗装業界における広告の役割
ひとくちに広告と言っても、チラシのように地域へ面で届けるものから、検索結果に表示されるものまで、その性質は大きく異なります。まずは、外壁塗装業界でなぜ広告が必要とされるのか、そして広告がどのような役割を果たすのかを整理していきます。
なぜ今、外壁塗装会社に広告が必要なのか
弊社では、実際に外壁塗装を経験された施主418名を対象に、インターネットリサーチを実施しました。その結果から、広告を考えるうえで押さえておきたい数字が3つ見えてきましたので、順にご紹介します。
1つ目は、外壁塗装の検討を始めたきっかけについて、「自発的に思いついた」という回答が49.9%を占めたことです。工事業者からの営業や、近隣の工事を見てといった外からのきっかけよりも、施主自身が思い立つケースのほうが多いという結果になりました。こちらから訪問して掘り起こすよりも、施主が思い立ったその瞬間に自社が見えている状態をつくったほうが効率的だということです。
2つ目は、平均見積もり件数が1.86社であり、56%の施主は1社からしか見積もりを取っていないという結果です。多くの会社と比較されているように思われがちですが、実際には最初に接触した1社でほぼ決まっています。
3つ目は、最終的な決定理由として、見積もり金額と並んで担当者の対応が上位に入ったことです。安さだけで選ばれているわけではありません。
この3つを合わせて考えると、施主が思い立った瞬間に見つけてもらい、その1社目として選ばれることができれば、価格競争に巻き込まれずに受注できる可能性が高いと言えます。広告は、この「思い立った瞬間に見つけてもらう」という部分を、お金で買う手段だと考えていただくと分かりやすいかと思います。
※調査の詳細な設問と構成比、および広告以外の集客手法を含めた全体像については、外壁塗装会社の集客方法の記事で解説しています。
検討フェーズごとに広告の役割は変わる
広告選びで失敗する原因の多くは、媒体の良し悪しではなく、どの層に向けた広告なのかが曖昧なまま出稿してしまうことにあります。施主は検討の進み具合によって3つの層に分かれ、それぞれ有効な媒体が異なります。

| 層 | 状態 | 広告の目的 | 適した媒体 |
|---|---|---|---|
| 顕在層 | 塗装会社を探している | 塗装依頼の獲得 | 検索広告/一括見積もりサイト |
| 準潜在層 | 塗装会社について情報収集中 | 情報収集含めた依頼の獲得 | デマンドジェネレーション/ディスプレイ広告/SNS広告 |
| 潜在層 | 外壁塗装の必要性に気づいていない | 社名の認知獲得 | デマンドジェネレーション/看板/チラシ/新聞折込 |
ここで気をつけていただきたいのは、層によって適正な獲得単価がまったく異なるという点です。顕在層向けの検索広告は1件あたりの獲得単価が高くなりますが、その分だけ成約に近い問い合わせが得られます。一方、潜在層向けの媒体は単価こそ安いものの、すぐに問い合わせにはつながりません。同じ広告費でも意味合いが違いますので、媒体を比較する際は必ず層を揃えて見比べてください。
第2章 外壁塗装の広告手法8選と費用相場
ここからは、外壁塗装会社が実際に出稿できる広告媒体を、オンラインとオフラインに分けて8つ解説します。この記事では、費用を支払って露出を得る広告に絞ってお伝えします。SEO対策やGoogleビジネスプロフィールといった、広告費のかからない施策については外壁塗装会社の集客方法の記事をあわせてご覧ください。
広告手法の一覧比較
まずは、課金の仕組みと費用相場を一覧に整理しました。広告は媒体によって課金の形が異なりますので、金額そのものだけでなく、何に対してお金を払っているのかという視点で見ていただくと比較しやすくなります。
| 広告手法 | 課金形態 | 費用相場の目安 | 主に届く層 |
|---|---|---|---|
| 1.Google検索広告 | クリック課金 | 月20万円〜/CPC約500〜1,000円 | 顕在層 |
| 2.デマンドジェネレーション広告 | クリック課金 | 月10万円〜/CPC約10〜20円 | 潜在層〜顕在層 |
| 3.ディスプレイ広告 | クリック課金・表示課金 | 月5万円〜/CPC約50〜100円 | 準潜在層 |
| 4.SNS広告 | クリック課金・表示課金 | 月5万円〜/CPC約50〜200円 | 潜在層〜準潜在層 |
| 5.一括見積もりサイトへの掲載 | 掲載費+成果報酬 | 紹介1件あたり数千円〜数万円 | 顕在層 |
| 6.チラシ・ポスティング | 配布枚数課金 | 1枚あたり3〜6円+制作費 | 潜在層 |
| 7.新聞折込・地域フリーペーパー | 配布部数課金・掲載課金 | 1枚あたり3〜5円/掲載5万円〜 | 潜在層 |
| 8.看板・現場シート | 掲出期間課金・制作費 | 月1万円〜/制作数万円〜 | 潜在層 |
※費用はエリアの競合状況や制作物の仕様によって大きく変動します。あくまで目安としてご覧ください。
オンライン広告5選
1.Google検索広告(リスティング広告)
検索エンジンで特定のキーワードが入力されたときに、検索結果の上部や下部に表示される広告です。「外壁塗装 ○○市」と検索されたその瞬間に、自社を最上部に表示できるという点で、外壁塗装業界と最も相性の良い媒体だと言えるでしょう。
第1章でお伝えした通り、施主が検討を始めるきっかけの約半数は自発的な思いつきです。そのタイミングを予測することはできませんが、検索広告を出していれば、いつ思い立たれても取りこぼすことがありません。即日から掲載でき、配信エリアやキーワード、日々の予算を自社で細かく制御できる点も利点です。
一方で、クリック単価の高さには注意が必要です。目安として1クリックあたり500円から1,000円程度が相場となっており、競合他社や大手の一括見積もりサイトと同じ枠を奪い合うことになります。少額で試そうとすると、そもそも上位に表示されずクリックすら発生しないということも起こりますので、後ほど解説する予算の考え方を踏まえて判断してください。
2.デマンドジェネレーション広告
YouTubeやDiscover、GmailといったGoogleの視覚的なサービス面に配信する広告です。「そろそろ塗替えかな」「塗替えするのならどこに頼もう」と考え始めた段階、つまりまだ検索行動を起こしていない層にアプローチできる点が最大の特徴になります。
デマンドジェネレーションの配信例

費用面での魅力も見逃せません。クリック単価は目安として10円から20円程度と、検索広告とは桁がひとつ違います。比較検討に入る前の方に接触できるため競合との奪い合いになりにくく、単価が高騰しにくい構造になっているからです。
ただし、この媒体だけで問い合わせを大量に獲得することは想定しないでください。役割はあくまで認知の拡大と見込み顧客の育成であり、検索広告と組み合わせて初めて効果を発揮します。
3.ディスプレイ広告
ニュースサイトやブログなどの広告枠に、画像やテキストで表示される広告です。デマンドジェネレーションと似ていますが、こちらは配信先がWebサイトの広告枠である点が異なります。
外壁塗装で特に有効な使い方が、リターゲティングです。一度自社のサイトを訪問しながら問い合わせに至らなかった方に対して、繰り返し広告を表示する手法になります。外壁塗装は検討期間が長くなりやすい商材ですので、一度の訪問で決まらなかった方を追いかけられることには意味があります。ただし、あまり執拗に表示すると印象を損ねますので、表示回数の上限設定は必ず行ってください。
4.SNS広告
Instagram、Facebook、LINEなどのタイムラインに配信する広告です。施工前後のビフォーアフター写真や、職人が作業している様子といった視覚的なコンテンツをお持ちであれば、そのまま広告素材として活用できます。
配信エリアや年齢を細かく指定できるため、「○○市在住の40代から60代」といった絞り込みも可能です。ただし、SNSを見ている方は外壁塗装を探しているわけではありませんので、すぐに問い合わせにつながる媒体ではありません。認知の獲得と、会社の雰囲気を伝える役割として位置づけるのが現実的でしょう。
5.一括見積もりサイトへの掲載
いわゆるポータルサイトへの掲載です。掲載するだけで今すぐ工事を検討している層と接点が持てるため、即効性という点では最も優れています。
ただし、その構造上、施主は最初から複数社を比較する前提で問い合わせをしています。金額の多寡が意思決定の中心に置かれやすく、値引き合戦になりがちです。さらに紹介手数料は自社の利益から支払われますので、成約率が上がらないまま件数だけ増えると、忙しいのに利益が残らないという状況に陥ります。短期的な案件確保と割り切って活用しながら、並行して自社の広告を育て、徐々に依存度を下げていくことをおすすめします。
オフライン広告3選
6.チラシ・ポスティング
配布エリアを細かく絞ることができ、インターネットを使わない層にも届けられる、外壁塗装業界の定番手法です。特に、施工中の現場周辺へ配布する近隣チラシは、実際の工事を見ていただける状態で届けられるため、通常のポスティングより高い反響が期待できます。
費用は1枚あたり3円から6円程度に、制作費が加わります。反響率の目安は一般に0.01%から0.3%程度とされており、1,000枚配布して問い合わせが1件から3件という水準です。紙代と人件費が上がり続けている現在、この反響率だけに依存するのは難しくなってきました。
とはいえ、チラシの価値がなくなったわけではありません。実際には、チラシで会社の名前を知り、後日Webで検索して問い合わせるという流れが非常に多く見られます。チラシは認知、Webは獲得と役割を分けて考え、チラシを見た方が検索した先に自社のページが用意されている状態をつくることが重要です。
7.新聞折込・地域フリーペーパー
新聞折込は、配布エリアと部数を指定して新聞に挟み込む手法です。持ち家にお住まいで新聞を購読されている層と重なりやすいため、外壁塗装との親和性は高い媒体だと言えます。ただし新聞購読率そのものが下がり続けているため、届く母数は年々減少しています。
地域のフリーペーパーへの掲載は、記事広告として自社の取り組みを紹介できる点が魅力です。単発の掲載では効果が出にくいため、継続的に露出させて地域での認知を積み上げていく使い方が向いています。
8.看板・現場シート
幹線道路沿いの野立て看板や、施工中の足場に掲出する現場シートも広告のひとつです。特に現場シートは、実際に工事をしている現場そのものが広告になりますので、追加の配布コストがかからず、近隣の方に対して強い訴求力を持ちます。
効果測定が難しい媒体ではありますが、看板や現場シートに記載する連絡先を専用の電話番号にしたり、QRコードから専用ページへ誘導したりすることで、ある程度の計測は可能です。
第3章 広告費の決め方
ここまで媒体ごとの費用相場をお伝えしてきましたが、実際に決めなければならないのは「自社はいくら使うべきか」という金額です。相場を眺めていても答えは出ませんので、目標から逆算する方法をご紹介します。
目標受注数から逆算する4つのステップ
広告予算は、使える金額から決めるのではなく、必要な受注数から逆算して決めます。手順は次の4つです。
まず、月に何件の受注が必要かを決めます。ここでは仮に、月3件の受注を目標とします。
次に、成約率から必要な問い合わせ数を算出します。成約率が50%であれば、月6件の問い合わせが必要になります。
続いて、コンバージョン率から必要なクリック数を算出します。ランディングページのコンバージョン率を1.0%とすれば、6件の問い合わせを得るには600クリックが必要という計算です。
最後に、クリック単価を掛けて予算を求めます。クリック単価が700円であれば、600クリック×700円で月42万円という広告費が導き出されます。
この4ステップを踏むことで、「月20万円で3件取れますか」という問いに対して、数字で答えられるようになります。逆にこの計算をせずに出稿すると、予算が足りずに中途半端な結果で終わってしまう可能性が高くなります。
許容できる獲得単価の考え方
もうひとつ決めておいていただきたいのが、1件の問い合わせにいくらまで払えるかという上限です。これを許容獲得単価と呼びます。
計算式はシンプルで、受注単価に粗利率を掛け、そこに成約率を掛けたものが上限の目安になります。たとえば受注単価が120万円、粗利率が30%であれば、1件あたりの粗利は36万円です。成約率が50%であれば、問い合わせ1件あたりの期待粗利は18万円となります。この18万円が、問い合わせ1件に払える理論上の上限ということになります。
実際には、ここから販管費や職人の人件費を差し引いて考える必要がありますので、期待粗利の3分の1から4分の1程度、この例であれば4万円から6万円程度を目標獲得単価に置くケースが多くなります。この数字を先に決めておけば、広告の良し悪しを感覚ではなく基準で判断できるようになります。
予算別のシミュレーション
弊社では、商圏エリアや競合状況に応じたシミュレーションを作成しています。参考までに、東京エリアで1か月間、「外壁塗装」というキーワードに出稿した場合の試算をご紹介します。なお、このキーワードの月間検索ボリュームは5,400、入札単価は低額帯で236円、高額帯で743円となっています。
商圏エリアや競合状況に応じたシミュレーション

▼獲得単価50,000円を想定した場合
| 予算 | 想定クリック単価 | 想定クリック数 | 想定獲得率 | 想定獲得数 |
|---|---|---|---|---|
| 200,000円 | 500円 | 400 | 1.00% | 4.0件 |
| 500,000円 | 700円 | 714 | 1.40% | 10.0件 |
| 700,000円 | 900円 | 778 | 1.80% | 14.0件 |
▼獲得単価70,000円を想定した場合
| 予算 | 想定クリック単価 | 想定クリック数 | 想定獲得率 | 想定獲得数 |
|---|---|---|---|---|
| 200,000円 | 500円 | 400 | 0.71% | 2.9件 |
| 500,000円 | 700円 | 714 | 1.00% | 7.1件 |
| 700,000円 | 900円 | 778 | 1.29% | 10.0件 |
この表から分かるのは、予算を増やすとクリック単価も上がるということです。これは安く獲得できる枠から順に埋まっていくためで、予算に比例して獲得数が増えるわけではありません。また、獲得率をどう見込むかによって必要な予算は大きく変わりますので、実際に検討される際は、自社の商圏における競合状況を踏まえた個別の試算をおすすめします。
クリック単価を下げる組み合わせ方
検索広告だけで運用していると、比較的早い段階で頭打ちになります。理由は単純で、そのエリアで、その月に、外壁塗装を検索する方の数には上限があるからです。上限に近づくほど、1件あたりの獲得単価は上がっていきます。
検索広告とデマンドジェネレーションの比較

| 観点 | Google検索広告だけの場合 | デマンドジェネレーションを併用した場合 |
|---|---|---|
| 接触できる層 | 検索した人しか獲得できない | 検索前から接触でき、認知を高められる |
| クリック単価 | 約500〜1,000円 | 約10〜20円 |
| 競合との関係 | 競合他社や大手一括サイトと取り合い | 比較検討前に接触するため取り合いになりにくい |
| 流入数 | 検索経由の流入数には限界がある | 流入数を増やし、問い合わせの増加に貢献 |
そこで有効になるのが、先回りしてから刈り取るという組み合わせです。まずデマンドジェネレーションで、検索をする前の方に低単価で認知を広げます。そこで興味を持たれた方が「外壁塗装 ○○市」と検索したときに、検索広告で確実に捕まえる。この流れをつくることで、全体の平均獲得単価を抑えながら問い合わせ数を増やすことができます。
商圏の中で「あの会社、YouTubeで見たことがある」と思ってもらえる状態は、地域密着で事業を営む塗装会社にとって強力な武器になります。看板やチラシに近い役割を、数値で効果測定できる形で担ってくれる媒体だと考えてください。
第4章 広告で成果が出ない3つの原因
ご相談をいただく中で、広告を出したものの成果が出なかったという会社様には、共通する原因があります。代表的な3つを挙げますので、出稿前に確認してみてください。
1.広告の着地先が用意されていない
最も多い原因がこれです。広告はあくまでお客様を連れてくる役割であり、決めていただくのは着地先のページの仕事になります。ホームページのトップページに誘導している場合、施主は目的の情報にたどり着く前に離脱してしまいます。
広告を出稿するのであれば、問い合わせという1つの行動に絞って設計されたランディングページを用意してください。同じ広告費であっても、着地先の違いだけで問い合わせ数は大きく変わります。第1章でお伝えした通り、56%の施主は1社からしか見積もりを取っていません。せっかくクリックしてもらったその1回で、自社の技術力を伝えきれるかどうかが分かれ目になります。
ランディングページに何を、どの順番で載せるべきかについては、外壁塗装のLP構成12要素で詳しく解説しています。
2.効果測定の仕組みがない
クリック数までは広告の管理画面で分かりますが、そのうち何件が問い合わせにつながり、何件が受注に至ったのかを追えていないケースが少なくありません。これではどのキーワードに予算を寄せるべきかという判断ができず、改善が進みません。
最低限、フォーム送信と電話発信をコンバージョンとして計測できる状態にしてから出稿してください。電話が主要な問い合わせ経路となる外壁塗装業界では、電話の計測を設定していないと、成果の大半を取りこぼしたまま評価することになります。
3.単月の結果だけで判断してしまう
広告は、配信データが蓄積されるほど精度が上がっていきます。初月は無駄なクリックも発生しますので、その数字だけを見て中止してしまうと、これから改善が効き始めるというところで投資を止めることになります。
また、外壁塗装は検討期間の長い商材です。広告に接触してから問い合わせまで数か月かかることも珍しくありません。少なくとも3か月から6か月は継続し、キーワードや広告文を改善しながら判断することをおすすめします。
第5章 成功事例の紹介
弊社のお客様から2社、広告を活用して反響を獲得された事例をご紹介します。第3章でお伝えした予算と獲得単価の考え方が、実際の運用でどのような数字になるのかという視点でご覧いただければと思います。
ペイントプラザ様

| エリア | 東京都町田市(町田市・相模原市商圏) |
|---|---|
| 実施した広告 | Google検索広告/YouTube広告 |
| 広告費 | 月額約40万円 |
| 問い合わせ数 | 支援開始から半年で24件(月平均6件) |
| 成約数 | 15件(成約率約63%) |
| インタビュー記事 | https://www.branding-t.co.jp/case/painting/10681/ |
ご支援を始める前は、Webからのお問い合わせがゼロという状態でした。そこで、まず月額約40万円の予算でGoogle検索広告を出稿し、今すぐ塗装会社を探している層へのリーチを確保しています。
あわせて取り組んだのが、着地先となるランディングページの制作です。「一級塗装技能士在籍」「施工実績5,000棟以上」といった強みを整理し、一目で技術力が伝わる構成にしました。さらに、第三者機関による一級建築士1,027名への調査を実施し、その結果もクリエイティブに反映しています。価格ではなく品質と実績で選ばれる訴求に切り替えたわけです。
この事例で注目していただきたいのは、成約率が約63%に達している点です。第3章の逆算では成約率を50%として計算しましたが、それを上回る水準になっています。問い合わせの数だけでなく質も高まったということで、着地先で技術力と実績を伝えきれた結果だと考えています。
成約率が上がると、許容できる獲得単価も連動して上がります。第3章の計算式に当てはめると、成約率50%のときに問い合わせ1件あたり18万円だった期待粗利は、63%では22万円を超える計算です。同じ広告費でも投資できる幅が広がるということで、着地先の改善は獲得単価の改善と同じ意味を持ちます。
株式会社トータルアート様

| エリア | 神奈川県川崎市(神奈川エリア商圏) |
|---|---|
| 実施した広告 | Google検索広告 |
| 問い合わせ数 | 月平均2件 |
| インタビュー記事 | https://www.branding-t.co.jp/case/painting/7923/ |
こちらはGoogle検索広告に絞って出稿している事例です。「手塗り一筋33年」「4,500件以上の施工実績」「ドローンによる無料点検」「Google口コミ4.9」といった信頼につながる要素を整理し、ランディングページのファーストビューに集約しました。自社施工であることと、職人の技術力を前面に出した設計です。
問い合わせ数は月平均2件と、ペイントプラザ様の6件と比べると少なく見えるかもしれません。ただし、両社の問い合わせ獲得単価はほぼ同じ水準に収まっており、広告1件あたりの効率という点では差がありません。件数の差は運用の巧拙ではなく、YouTube広告を併用しているかどうか、つまり検索前の層に先回りできているかどうかによるものです。
第3章でお伝えした通り、検索広告だけでは、そのエリアで検索する方の数が上限になります。月2件の状態から件数を伸ばそうとすれば、検索広告の予算を増やして単価が上がるのを受け入れるか、デマンドジェネレーションやYouTube広告を併用して母数そのものを増やすか、この2つの選択になります。2社の差は、まさにその選択の違いだと言えるでしょう。
※2社の問い合わせ獲得単価の実数と、実際に使用したランディングページのファーストビューは、記事末尾の資料に掲載しています。
よくあるご質問(FAQ)
Q1.外壁塗装の広告費は月いくらから始められますか?
A.Google検索広告の場合、月々20万円〜(手数料20%別)からを推奨しています。これより少額でも出稿自体は可能ですが、クリック単価が500円から1,000円程度である以上、月10万円では100クリック程度にとどまり、判断できるだけのデータが集まりません。スモールスタートで確実な反響を確認したうえで、徐々に予算を拡大していく運用をおすすめします。
Q2.問い合わせ1件あたりの獲得単価はいくらが目安ですか?
A.エリアの競合状況によって大きく変動しますので、業界一律の目安をお伝えするのは難しいのが実情です。他社の数字を参考にするよりも、自社の受注単価と粗利率、成約率から許容獲得単価を算出し、それと比べて判断するほうが確実です。計算方法は第3章にまとめています。なお、弊社でご支援している塗装会社様の実際の獲得単価は、記事末尾の資料に掲載しています。
Q3.チラシとWeb広告、どちらを優先すべきですか?
A.どちらか一方ではなく、役割を分けて考えてください。チラシは認知を広げる媒体、Web広告は思い立った瞬間を捕まえる媒体です。ただし、これから予算配分を見直されるのであれば、効果測定ができるWeb広告から着手することをおすすめします。数値で判断できるようになると、チラシの投資判断も精度が上がります。
Q4.どれくらいの期間で成果が出ますか?
A.Google検索広告は配信開始から比較的短期間で反響が発生します。デマンドジェネレーションは1か月から3か月で流入が積み上がってきます。ただし、改善を重ねて費用対効果が安定するまでには、3か月から6か月を見込んでいただくのが現実的でしょう。
Q5.広告を止めたらどうなりますか?
A.出稿を止めた時点で表示も止まりますので、流入はなくなります。これが広告の弱点です。だからこそ、広告で今の売上をつくりながら、SEO対策のような資産型の施策を並行して育てていく二階建ての設計をおすすめしています。集客全体の設計については、外壁塗装会社の集客方法の記事で解説しています。
Q6.運用は自社でできますか?
A.可能ではありますが、キーワードの選定、広告文の作成、入札の調整、除外キーワードの管理など、継続的な作業が発生します。日々の現場業務と並行して行うには負担が大きく、放置した結果として無駄なクリックに予算を使ってしまうケースも見受けられます。ご自身で運用される場合は、少なくとも週1回は管理画面を確認できる体制をつくってから始めてください。
Q7.運用レポートはどのような頻度でもらえますか?
A.基本的には月1回、月初に提出いたします。提出時期、頻度はご要望に合わせて柔軟に対応いたしますので、ご相談ください。
まとめ
外壁塗装会社が使える広告には、検索広告からチラシまでさまざまな選択肢があります。しかし、どの媒体を選ぶかということ以上に大切なのは、どの層に向けて、いくらまで払えるのかを先に決めておくことです。
本記事の要点を整理します。広告は検討フェーズごとに役割が異なり、顕在層向けと潜在層向けでは適正な獲得単価がまったく違うこと。広告費は使える金額からではなく、目標受注数から4つのステップで逆算して決めること。そして、受注単価と粗利率、成約率から許容獲得単価を算出し、判断の基準を持っておくこと。この3点です。
また、成果が出ない会社に共通していたのは、着地先となるランディングページがないこと、効果測定の仕組みがないこと、単月の結果で判断してしまうことでした。第5章でご紹介した2社が成果を出せたのも、広告そのものより、着地先で技術力を伝えきる設計ができていたことが大きな要因です。出稿を検討される前に、この3つが揃っているかを確認してみてください。
ブランディングテクノロジーでは、これからも外壁塗装の業界に特化した、お役に立つ情報を発信してまいります。これらの情報を活用して、皆様の事業がさらに発展することを願っております。
外壁塗装会社向け集客ノウハウ動画
無料資料ダウンロード
【外壁塗装業界向け】「LP×Web広告」で脱・価格競争!塗装会社の自社集客ガイド
相見積もりや価格競争から抜け出したい外壁塗装業者様向けに、施主418名アンケートの全設問データ、反響につながるランディングページの構成、デマンドジェネレーションの実際の配信面イメージ、獲得単価別の予算シミュレーションまでをまとめました。本記事の第4章でお伝えした「着地先をどう作るか」について、より具体的に知りたい方はこちらをご覧ください。
無料相談・お問い合わせ
最後までお読みいただきありがとうございます。本記事をお読みいただき、ご興味いただいた方はお気軽にお問い合わせくださいませ。貴社のご状況に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お打ち合わせのご予約
本記事に関連して相談がしたい、弊社担当との打ち合わせをご希望という場合はからすぐにお打ち合わせのご予約が可能です。
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